開業準備の第一歩は、「どんなサロンにしたいか」を明確にすること。

• リラクゼーション重視の癒しサロン
• 結果重視のエステサロン
• 独立して夢のサロンを開業する
• アロマやバリニーズなど専門性を活かしたサロン など

あなたの得意分野や「お客様にどうなってほしいか」という想いが、
サロンの方向性を決めます。

そして同時に大切なのがターゲット（理想のお客様像）。
年代・ライフスタイル・悩みを具体的にイメージすることで、メニュー内容や価格設定、発信の方向性が自然と決まっていきます。

小規模のサロンでも、必要な手続きはいくつかあります。

• 開業届（税務署へ提出）
• 保健所への確認（業種や施術内容によっては必要）
• 事業用口座・屋号登録
• 賠償責任保険への加入（トラブルに備えるために安心）

とくに個人サロンの場合、「開業届」は後回しになりがちですが、提出しておくことで経費処理や確定申告がスムーズになります。書類は難しく感じるかもしれませんが、一度やってしまえばあとは慣れるもの。焦らずひとつずつ準備していきましょう。

「どこで開業するか」もとても重要です。自宅の一室を利用する場合は、生活空間との切り分けを意識して。玄関からサロンまでの動線や、香り・照明・音などの“空気感”が、お客様の印象を大きく左右します。

小さなサロンほど、「落ち着く」「居心地がいい」と感じてもらえる空間づくりがリピートにつながります。テナントを借りる場合は、家賃や保証金、内装費なども含めて資金計画を立てましょう。

ここからは実際に必要なものを具体的に見ていきましょう。

• ベッドまたはマッサージ用マット
• タオルウォーマー
• タオル・ガウン・リネン類
• オイル・商材・ボウル類
• スツール・ワゴン・鏡・照明
• 音響（リラクゼーション音楽など）
• 消毒・衛生用品
• 予約・カルテ管理ツール（紙またはデジタル）

すべてを最初から完璧に揃える必要はありません。

「最低限の設備でスタート → 利益が出たら少しずつアップデート」この流れで十分です。大切なのは、無理せず始めること。

どんなに技術が高くても、知ってもらわなければ来店につながりません。今は無料でできる発信ツールがたくさんあります。

• Instagram：写真とストーリーで世界観を伝え
• LINE公式：お客様とのつながりを保つ
• Googleビジネスプロフィール：検索で見つけてもらう
• ブログ：想いや知識を発信して信頼を築く

開業前から少しずつ発信を始めておくと、オープン時に「行ってみたい！」と思ってもらえる準備が整います。

サロンのメニューは、あなたの技術と想いを形にする大切な部分。「自分の強み」を軸にしながら、ターゲットのお客様が求める内容を意識して作ります。

価格設定は「安さ」よりも「価値」で決めましょう。お客様が感じる価値＝技術＋空間＋あなた自身の信頼感。適正な価格で自信をもって提供することが、長く続けるためのポイントです。

サロンを開くということは、技術者であると同時に“経営者になる”ということ。はじめは不安もありますが、すべてが学びと成長のチャンスです。

完璧を目指すより、「まずは一歩を踏み出すこと」。お客様の笑顔が自信につながり、やがてサロンがあなた自身の生き方そのものになっていきます。